しゅーとめも・わんもあせいっ

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平沢勝栄がやらかした件について

【金曜討論】「児童ポルノ禁止法改正案」 「漫画切り離して」山田太郎氏、「単純所持規制も」平沢勝栄氏+(1/4ページ) - MSN産経ニュース

そろそろ廃案確定らしいので、一応胸をなでおろして良いと思うのですが、
3ページ目以降、平沢勝栄氏のインタビューパートで規制派が語るに落ちていることが如実に現れています。

捜査機関に新たな権限が加わるわけだが、警察出身者として言えば、これだけ関心が集まる中で無茶な捜査などできるわけがない。警察も国民の支持を気にしており、運用は自制的になされるだろう。

 まずはコレ。初っ端にして最大の地雷を踏みに行っているとしか。現在進行形で「遠隔操作ウィルス事件」という事例があり、4人も誤認逮捕し、自供させられた人もいるし、起訴まで持ち込まれた人もいます。そして、たぶん真犯人であろう人物も報道されてる範囲で言わせてもらうならば、決定的証拠を欠いたまま拘留を長引かせているだけにすぎません。
 ここ何年ってレベルじゃ足りない警察の大失態です。しかも、再発防止策は策定されていません。というか既知の技術で警察単独で再発防止は防げないでしょう。
 その点を加味して言わせてもらうなら勝栄のセリフが、どれだけ恥を上塗りするつもりなのか?と問いたくなります。

漫画やアニメに影響されて青少年らが性犯罪に走る例も、警察の資料によれば実際にある。可能性が否定できない以上、規制の話が出るのは当然だ。

 そしてこの部分、二つの問題発言をしています。
「青少年らが性犯罪に走る例も、警察の資料によれば実際にある」すなわち、裁判の過程で証拠にはなってないし、判例としても認められてない、仮定の話であることをレトリックで誤魔化しています。
「可能性が否定できない」さらに追い打ちをかけてコレですよ。「規制しろ」と“言うだけなら”自由です。そこは保証されています。しかし、確定していない事象に対して法として議案にかけることは、大問題というほかありません。
「漫画やアニメに影響されて青少年らが性犯罪に走る例」は現状、国の見解としては“存在しない”ことが保証されていると認めているにもかかわらずに、法にしようというのならば、それは私欲で動いていると、断罪しなければなりません。

 実際のところ…で言えば、コレってこの話が出てきてから何一つ変わってない、というのが現状です。奴らは今の今まで一つも自説を補強していないのです。
同じ事を出しては潰されまた出して…を繰り返しています。
 この件の最大の問題点は、廃案になった案は二度と出せないようになっておらずゾンビのごとく何度でも提出は出来てしまう、現行制度にあるのかもしれません。

 
 
※移転にあたり、語尾や表記の修正を行いました。