しゅーとめも・わんもあせいっ

はてブに書ききれないことの追記や雑談。けっこう放言系。

これは困った問題を浮き彫りにしたのかなぁ。

気象庁 | 平成25年報道発表資料

 速報性を謳う「緊急地震速報」システムとしては、今回の誤報は「不正確でいいからとにかく速報」とするか「社会基盤に影響するから正確性」に配慮すべきかの二択をつきつけるんじゃないだろうか?

 単純に精度を上げろというなら、サンプリング地点を増やして、波の遷移を明確化。一箇所ノイズを発していても他に反応を示さなきゃいけないセンサーが正常値を返していれば、機器の異常として無視する・・・なんて対処は簡単に取れる、はずなんです。
 でも、それをやろうとすると計算量がバカみたいに跳ね上がり、速報を出すべきかどうかを判断するコンピュータのシステムの強化や通信網の再整備・・・システム全体を一から組み直すハメすら考慮しなきゃいけない可能性だってあるわけです。
 たぶん、現行システム下でそういう精査を行うセイフティを組み込んだシステムに再構築しようとしたら、今度は速報性が失われる。
 二つの塩梅をどうするか・・・の再検討はしなきゃならないでしょうね。

 今回は過去最大規模の「誤報」だったがゆえに
「良い訓練になった」
と、一般人的には笑い話的な展開で済んでくれましたが、速報が出た瞬間に予想として出した図が、関東から四国・九州の一部まで到達予想として表示しちゃった・・・のは信頼性的に地味に大問題ですよ。